2006年07月13日

芸術起業論

「作品の価値は、もの自体だけでは決まらない」
価値や評価は、作品を作る人と見る人との「心の振幅」の取引が成立すればちゃんと上向いてゆくのです。

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芸術で最も重要な問題は「いかに新しい表現を探しあてられるか」に尽きます。

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美術の世界の価値は、「その作品から、歴史が展開するかどうか」で決まります。

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「欧米の分析方法から自己言及的な日本像を導き、その向こうに見える普遍的な美意識を世界の美術の文脈の一つに組みいれる」
これは美術の歴史への挑戦でした。

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世界最高品質の日本のキャラクターの権利を守っていくことは、これからの芸術大国日本を未来に向けて作っていくことになるのだと思うのです。

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自分が作品表現をしている理由。
自分がビジネスをしている理由。
それを、もう一回見つめ直し、スタッフを含めて環境作りをやり直して、ものを作り続ける体制を組み替えてゆくことができるかどうか。そういうことのできる表現者は、ものを作る寿命が長くなるのです。

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作品を意味づけるために芸術の世界でやることは、決まっています。
「世界で唯一の自分を発見し、その核心を歴史と相対化させつつ、発表すること」

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人間は滅びます。
世界のすべては変化し続けます。
予期せぬことも起こります。
芸術はそんな不測の事態を一瞬で理解させられる媒体で、生きる意味を考えさせてくれます。

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私は「美」のために働いて行きたい。
そして日本、世界のどこにおいても「美」を創造し、その名の下に喜びを分かち合いたい。そのために土壌造りから始めなければならないなら喜んで泥まみれになる。
なぜなら「美」の前に立つ時だけは、みなが平等になれる、というファンタジーを一瞬、実現してくれるから。分かり合おうとする人の欲望の果てを、手に入れられる希望があるから。
そのために働き続けたい。死ぬ時までこの気持ちが続くよう毎日祈るような気持ちで嫌がる体を引きずって、「美」の従者たり得るよう、ひたすら生きてゆければ、そう思っています。

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必要なものは何か?
もちろんそれは、世界に持っていくというガッツです。

〜村上隆 「芸術起業論」(村上 隆著・幻冬舎)より抜粋〜
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2006年07月12日

見えない大きな力の流れ

漫画;AKIRAの第六巻の中に肉体が光に分解されてエネルギーに変換されてゆくシーンが表現されている場面がある。人の力ではどうにもならない宇宙的なエネルギーが、肉体と精神の結合を解き放ち、アインシュタインの相対性理論のE=mc²を具現化している。

〜大巻伸嗣 「SHINJI OHMAKI Liminal Air -Descend- 2006」パンフレットより〜
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2006年07月01日

描くのが僕

何かずーっと描いてて、描くのが僕だったと思う。描かないとぼくじゃないような・・・。

〜石田徹也 ギャラリーイセヨシホームページより〜
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2006年06月26日

コレクションの意味

このコレクションは、あくまで私個人の目と頭でつくったものですから、偏りの多い癖のあるものだと思います。しかしある面それがおもしろいのではと思っています。戦争・空襲を体験した私には、価値として何が残るかという意識が常にあり、財産を残してもとても空しい感じがするのです。不況と言われながらも、今の飽食の時代に人々は豊かな生活を重ね、その果てに何で満足するのか、自分の生きた証として何を残すのか。私は、最終的には芸術しかないと感じるのです。

〜寺田小太郎 府中市美術館「アートとともに」展覧会配布資料より抜粋〜
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2006年05月09日

心の窓

「うそ」や「夢」は、生きている世界を果てしない大きさに広げてくれる。芸術がつくり出す世界はものの実態ではないが、生活空間や人間に潤いを与えてくれるもの。この空想と想像力がなければ人は幸福や夢をつくり出せず、科学の発達もない。人と人を隔てる壁にも一枚の絵を掛ければ心の窓を開けることができる時もある。

〜絹谷幸二 日本経済新聞5月8日夕刊「人間発見」より抜粋〜
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2006年04月27日

生きているミュージアム

神保町古書店街って、街全体で古本という文化財を保存しているようなもの。ミュージアムの存在意義は「どれだけ先人の偉業を保存しつつ、我々が再利用していくか」というところにあるわけだから

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大人が行っても楽しめる美しい場所というのが、ひいては子供たちの向学心を高めるんです。特にインターネットが出てきてからは、本物をどう見せるか、というのがミュージアムの役割だと思います

〜松井龍哉 Esquire 2006 Vol.20「古書店街にみる、ミュージアムの現在と未来」より抜粋〜
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2006年04月26日

日本という国

僕はこの極東の群島、その中で生まれてくる祭事や多種多様な風土とか、山ひとつ越えると言葉や食べ物が変わるとか、アニミズムとかが、アートとかビジネスとか肩ひじ張らずに、無理のない状態として文化モデル化されてもいいんじゃないかと、近年はますます強く思うようになりました。

〜椹木野衣 月刊広告批評294号「対談 椹木野衣×村上隆」より〜
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2006年04月24日

本当の支援とアートユーザーの拡大

コレクターやアートNPOには、作家に発表の場を与えるなどの作家支援を強調する人も多く、これはこれで大事な支援活動であるが、作家にとっては発表の場ができても最終的には作品が売れなければ本当の支援にはならない。

また作家支援の名の下に自分の好みを押し付けたり、作家をプロデュースするということ自体を楽しんでいるだけで必ずしもアートのユーザー拡大につながらないことも多いように思う。私が考える一番の作家支援は自分で買ってあげたり、買ってあげられるユーザーを増やすことだと思っている。

〜アートソムリエ・山本冬彦 山本冬彦雑文集『隠れ家のひまつぶし:別冊』より〜
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2006年04月18日

それでなにをするか

美術なり写真でも映像でもいいんだけど、アートっていうのはさ、要するに自分とアートの問題なんだよ。自分の与えられた時間、生きているあいだ、それでなにをするかっていう。非常にシンプルなわけ。だけど社会に生きてれば金がどうの、知名度がどうのって、自分とアートの間にいろんなものが入ってくる、歳を食えば食うほどゴチャゴチャ複雑になってくるの。嫉妬したりさ。だけど嫉妬もなにも、与えられた時間があって、作ると決めたら作ってさ、死んでいくしかないでしょ。

〜大竹伸朗 STUDIO VOICE 2006.04号特集記事より〜
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2006年04月15日

終わりなき道

ネガティブな過去ではなく、今、そしてこれからという終わりのない道を行くためのスタート地点を見つけるということ。

人は常に記憶を積み重ね、決して戻ることのできない時間を抱えつつ、今という場所にいる。

心のなかに残りながらも、時間の経過と共に薄れ行く記憶の曖昧さと、常に目の前にある現実とのギャップを、絵画の空間と表面に置き換えて描き表している。

〜吉川龍 「ROAD TO NOWHERE LEADS TO ME」冊子より〜
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2006年04月06日

依存


なんでも くっつく

くっついて はなれない


・・・

人は生まれた瞬間から何かに依存します。しかし、それとは対照的にそこからの自立という行為もします。
その繰り返しは、人の生きる意義と常に沿って存在しています。

〜呉亜沙 「goasa drawing works くっつく」より〜
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2006年03月18日

哲学と芸術

ぼくたちが形あるものを観察するのは芸術の表現のためであり、
そこに、ぼくたちは自身の魂をものぞき込むことができる。
哲学と人はいうが、たしかに哲学には芸術に似通ったものがある。
はじめは哲学がどれほど魂を観察できるかを知ってぼくは驚いたものだ。

〜パウル・クレー 「クレーART BOX線と色彩」より〜
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2006年03月10日

幸福

ぼくは手を休める。

ぼくのなかで奥深く、優しくわきおこる思いがある。

ぼくはそれを感じる。

苦労もなく自信に満ちあふれた何かを。

色彩がぼくをとらえたのだ。

ぼくの方から追いかける必要もない。

色彩がいつでもぼくをとらえるだろう。

これが幸福というものだ。

色彩とぼくはひとつになった。

ぼくは絵描きなのだ。


〜パウル・クレー 「クレー ART BOX 線と色彩(出典:クレーの日記)」より〜
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2006年02月28日

絵画の多様性

最初はありふれて見えても、その下には、私たちには想像もつかないような特別な源泉や領域が横たわっているかもしれない。アーティストたちの背景にある伝統や出典の範囲が一個人には到底すべてを知り得ないほど広がっているとき、どうしたら批評家は −あるいは熱心な鑑賞者は− その務めを果たすことができるのだろうか。アーティストが参照している事柄を知らないだけでなく、自分自身の無知にも気づいていないことを受け入れられる日がくるのだろうか。いや、そんな日は来ないかもしれない。だがもしかしたら、寛大さという芸術の贈り物と、直接体験を呼びかける絵画の声を人が受けれたときが、その日だと言えるのかもしれない。

〜バリー・シュワブスキー 
 「Vitamin P: New Perspectives in Painting(PHAIDON)」序章より〜
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2006年02月01日

自然と私たち

私たちが自然を超えることはありえない。
人間の行為は宇宙から見ればささやかなドラマであって
自然は人が手を加えることで決してその営みを変えることはない。
砂とイリュージョン、それは実体と虚の混在であり
自然にたわむれている私たち人類の姿の象徴である。

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(Takさんのこの記事を読んで初めて知った牛込神楽坂駅のパブリックアート。よく使う駅なのに・・・。ある意味、気づかないくらい、ものすごくこの駅のこの空間に馴染んでいるアート、ということになるのだろう。)

〜金 昌永 KIM Chang Young  「SAND PLAY 005」@牛込神楽坂駅より〜
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2006年01月26日

公的な精神

人々の心の中にある都市にまつわる記憶は、もっと大切にされなければならない。

・・・

日本では国が主導すべき都市計画にもビジョンがなく、民間が経済の欲望の赴くまま秩序なく建物を建ててきた。

・・・

(耐震強度偽装事件について)
事件の根底にあるのも経済至上主義です。
・・・都市は建築という細胞が集まった生命体。そこに住む人間がいかに豊かに暮らせるか、
という視点から都市づくりを考える公的な精神を欠落させたままでは日本の都市に未来はない。

・・・

日本人は経済性一辺倒から抜けだし、いかに生きるかを問わなければ。古来、自然と共に生きてきた遺伝子を呼び覚まし、都市の中で自然と共存して美しく暮らす姿を日本の風景としてアピールしなければならないと思います。

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(写真は来月オープンの安藤建築、「表参道ヒルズ」。表参道の並木を超えない、地上6階、地下6階。写真右はなんと公衆トイレ!超キレイで思わず吸い込まれるように入ってしまった。笑)

〜安藤忠雄 1/25日本経済新聞夕刊文化より抜粋〜
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2006年01月22日

日常性


  デザインは日常性の中にある


〜渡辺力 渡辺力展@東京国立近代美術館パネルより〜
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2006年01月05日

installation

ワケあって家に引きこもりがちな生活を送っているので、ちょっと「求む!インスタレーション」ってな感じになっている今日この頃です。

そんなこんなで、今更だけど。ふと思って。そういえば。たしかに。このコトバ。

”インスタレーション” ”Installation”

そもそもの言葉の意味は⇒「goo辞書」参照。

美術用語としてみるならば⇒「artscapeの現代美術用語集」参照。

IT用語としてみるならば⇒「e-Words IT用語辞典」参照。

artscapeの説明はなんだかとっても難解な気がしなくもないが・・・。
そもそもの言葉の意味”取りつける”で考えれば、美術用語としてもIT用語としてもすんなり(?)理解、できる、かな・・・なんとなく(笑。

で、語源について考えたり、日常的に使われている意味を考えたり、いろいろしたところで、やっぱり、「求む!インスタレーション」だなって思ったのでした。今週末は何か見に行こうっと。
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2005年12月17日

市民の創造力

芸術家に特別な力があると信じる必要はないが、アートをおこなうことで、社会の既成概念を崩せる。感受性や想像力は芸術家だけの資質ではない。人間は本来みな芸術家で、普通の市民の想像力こそ重要だと気づいてもらう触媒の役割をアートは担う

〜ジェーン・アレキサンダー 日本経済新聞17日朝刊特集記事より〜
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2005年12月15日

アイデア

作品を創造するアイデアをどこから得ているのか、とよく質問される。
見ること、観察すること、そして考えること、これがその答えだ。

〜アウグスト・ザンダー アウグスト・ザンダー展(近美)より〜
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