2005年09月29日

横浜トリエンナーレ2005

開幕初日(28日)に行ってきた!初日はやっぱりイベントがたくさんあるので。

みなとみらい線の元町・中華街駅で降りて会場へ向かう。コンセプトカラー?の青いコーンを目印に歩いていく。山下公園に入ってすぐ目につくのは、ルック・デルー「スパイバンク」。もっと巨大なものかと想像していたので、そんなに驚きはなかったカナ(笑。
入場すると、会場までの長い道のりをダニエル・ビュラン「海辺の16,150の光彩」(写真左)の紅白の三角旗が爽やかに迎えてくれる。結構距離あるけれど、バスには乗らずにここは歩いた方が断然楽しい。青い空に紅白の旗がパタパタと、気分もノッテきます。

ちなみに当日券ではなく先行予約でチケットを取っていた方に朗報〜!会場でささやかなプレゼントがもらえますヨ。

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世界30カ国、86名のアーティスト、ということで全部は書ききれないが、印象に残ったものだけ以下にあげます。見落としているものはないと思うのだけど・・・、心配になるくらい会場のいろんなところに作品があるので・・・。
ネタバレになってしまうかもしれないので、ドッキリを楽しみたい人は読まない方がいいかも。

・アーティスト名 (場所-アーティスト番号)

・高松次郎 (3A-No.58):
はっと目をひく作品。街を歩く人の影。なんかこの場所じゃなくて他のところにおいたら更にステキなんじゃないかと思うのだけど・・・。

・SOI Project (3B-No.56):
多分このプロジェクトとしてだと思うけれど、ウィスト・ポンニミットの「Melo」という作品。”入り口”と書いてある扉があっておもむろに入ってみると中は真っ暗で四方を扉に囲まれて。でも上を見上げるとキレイな星空のようで。扉を次々に開けていって進んでいくという、そう、迷路ですね。私は一人でこのまま出れなかったらどうしようかと不安になるくらい中をずっとさまよってました・・・。でも扉に描かれているウィスト・ポンニミットの画がとてもカワイイので不思議と怖くはない。でも、これイベントの来場者がものすごい数になったら密室で誰かとバッタリ!って絶対なると思う。その方が怖いね。

・さわひらき (3B-No.52):
映像作品。キッチンのシンクや家の窓の縁やいろんなところを小さなラクダが歩いている。とっても不思議なんだけど、見入ってしまう。白黒の映像だし、暑くもないのに妙にジリジリとくるのはなんなんだろう・・・。

・Chen Xiaoyun (3C-No.09):
4つの大きなスクリーンが横に並んで同時に違う映像を流すのだけど、少し視点と時間をずらした4つの画面構成になっていて。電車が駆け抜けるときが、とても面白い。

・奈良美智+graf (3C-No.40):
奈良ファンの方にはたまらない展示だと思われる。他の作品と比べてスペースもとても大きいし。私が感動したのは奥まった部屋にあった大きな画。目をつぶって水の中に立つ女の子。これを見るとやっぱりすごいなぁと思う。

・Maaria Wirkkala (ナカニワ-No.68):
ナカニワで上を見上げて!ゾウやキリンの綱渡り〜(写真中)。青空の中を動物達が歩いているみたいでとってもステキ。

・岩井成昭 (ナカニワ-No.26):
ローリー・アンダーソンの電話や先日行った藝祭にあった電話プロジェクトを思い出す。公衆電話が円状に並んでいて。受話器を取れば・・・・母の声。

・Nari Ward (SENTAN-No.65):
なんと、牛乳パックで作られたくじら!!(写真右) 横浜ならではの空間に白いくじら、楽しいです。

・Pyuupiru (4C-No.47):
金の千羽鶴(千羽かどうか知らないが・・・)!その中に入ると鏡があって。そのきらびやかな空間を抜けるとシンプルな映像と薄暗い空間。とても不思議な感覚だった。ちょっとデ・ジャ・ヴ。私この人の作品前にもどこかで見たような。それとも胎内の記憶・・・?

・Ingrid Mwangi (4C-No.39):
大きな十字架を想像させる映像作品。痛くてあまり見たくない感じなのだけど・・・。

・Robin Rhode (4C-No.49):
細長ーい通路のいちばん奥でシャワーをあびる男性。だから、何っ!って感じなんだけど・・・。いや、印象に残っているのでね・・・(笑。

・Chen Zhen (4C-No.10):
石膏で固められた部屋。中に入りたい感じですが、入れません。

・Wolfgang Winter & Berthold horbelt (4B-No.67)
光のブランコ。思いっきり漕いだら会場が壊れるんじゃないかと思って控えめに乗ってみたが、普通に楽しいです。

・松井智恵 (4B-No.36):
殺風景な工場や港に白いワンピースの少女。これもなんだかよく分からないが惹きつけられる作品。でも15分ものの映像でこういう場所でずっと立って見ているのはきついな、と思うわけで・・・不利ですよね。

・小金沢健人 (4B-No.31):
DNAの螺旋構造を思わせるような映像作品。不思議な空間です。

・Miguel Calderon (4B-No.07):
私の中でいちばんのヒットです。思わず一人で大爆笑しました。「アンタ、最高だよー!」って言いたい感じ。あまりにくだらなくて笑えるので、これは見た人のお楽しみってことで(笑。

・Atelier Van Lieshout (HATOBA-No.03):
疲れたらここで休みましょう(写真左)、カフェになってます。お酒もありましたよ。内臓?みたいな形だけど、なんだったのだろう・・・?

・BOAT PEOPLE Association (入場口すぐ-No.05):
めちゃめちゃ揺れます。夜にここに行くのがオススメかと。ボートの中から見る紅白の旗がとてもキレイ。中は意外と広くてくつろげる感じ・・・いやくつろぐ前に多分吐くね(笑。(写真中)

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全ての作品がインスタレーション。人と物の”間”を感じるアート。横浜美術館の「李禹煥 余白の芸術展」とセットで見て良かったなぁと思った。

・・・なんだかものすごく長い記事になってきた・・・。が、読者のことなんて気にせず書き続けてみる・・・。


オープニング記念シンポジウム「展覧会とはなにか−空間と意志−」を聞いてきた。

司会に横浜トリエンナーレのディレクターの川俣正氏。パネリストに、アラナ・ハイス、ケン・ラム、中原佑介。コメンテーターに、カトリーヌ・グルー、安斎重男を迎えて、”展覧会とは?”ということを議論するシンポジウム。
28,29日の2夜連続のシンポジウムで、1日目しか参加していないので、最終的(2日目)にどんな展開になったのか気になるが、1日目の話の中で感じたことをいくつか。

まず、ニューヨークのMoMAのディレクターでもあるアラナ・ハイス氏の話に感動。アラナ氏はPS1という公立の小学校の跡地をNPOギャラリーにして、若手のアーティストを発掘・紹介してきた。素晴らしい活動。情熱を感じる。

そして、1970年に行われた”東京ビエンナーレ”の記録写真(撮影は安斎重男氏)をディレクターの中原佑介氏の説明で見ていく。・・・1970年、私はまだ生まれていない。当時どれだけの圧力と反対があったのだろう、と思うような奇抜なアートの数々。それにしても素晴らしい記録写真だ。平面や彫刻で収まらない作品が多くなってきて、Site Specificなものがほとんどなわけだけど、それらをきちんとその空間ごとアートとして記録に遺していくことの重要性を強く感じた。こういう記録から、歴史・文化が見えてくる。

議論は、展覧会にメッセージはあるのか、アーティストの選択と予算の関係、ディレクターの意図、等々展覧会におけるモノ・人・場について展開していく。
個人的には展覧会におけるディレクターの”編集”作業に興味がある。世界各国のアーティストを集めて編む、ということ。点であるアーティストを展覧会という一つの線上にまとめるということ。それは一体どういうことなのか、こういう大きい展覧会でそういう作業は実際のところどう考えて行われているのか、興味深い。そしてディレクターはアーティストでもあったりするわけで、参加アーティストはどうやって選んでいるのか、そこにディレクターが意図するメッセージ性はあるのか、またそれをアーティストはどう捉えるのか。そして、横浜、日本という場所の持つ意味、横浜でこその展覧会とはどういうことか。・・・・いろいろ考えさせられたシンポジウムでした。

誰かー、2日目の討議の内容求む!

〜元町・中華街 山下ふ頭3号、4号上屋〜

Nari Ward (SENTAN-No.65)は、”くじら”じゃなかったみたい!
”サメ”だって〜。
たしかに言われてみれば。こりゃ失礼しました。
posted by sayaka at 02:29| Comment(4) | TrackBack(6) | Exhibition | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨日行ってきました。
ホント、楽しかったです。

次回行くときは、sayakaさんのオススメを参考にじっくり観てきますね。
見終ってない映像作品がいくつかありますし。
Posted by pizz at 2005年10月05日 23:48
pizzさん!私もNo.19の記憶がありませーん・・・。
Posted by sayaka at 2005年10月06日 00:08
No.19の情報をCHINATSUさんからいただきました!
私の記事のコメントをご覧ください。

4Cの作品、マップの位置とちょっと違うみたいです。
Posted by pizz at 2005年10月06日 07:12
pizzさん、CHINATSUさん、ありがとうございます。なんとなく、あぁそういえばなんかあったかも・・・って感じで・・・記憶が曖昧。
Posted by sayaka at 2005年10月06日 10:15
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