2005年07月27日

松岡美術館 常設展/フランス近代絵画展/中国青花展

最近の私は妙に勘が鋭い。というか、毎日行く美術館やギャラリーは特別な企画展ものでない限りその日の気分で結構適当にセレクトしていて、何かを狙って(期待して)見に行っているわけではないのだけど、これが意外と求めている作品に出会うことが多くてびっくりしている。
今日は新橋から白金に移転してから一度も訪れていなかった松岡美術館に行ってきた。そしたら、ちょうど勉強中で資料集めをしていたエジプト美術の”女神バステト”のブロンズ像がこの美術館にいくつかあって。とってもラッキー。

展示室1:古代オリエント美術
企画展示そっちのけで、ひたすら”女神バステト”と向き合ってみる。女神バステトは、猫頭人身。ブリヂストン美術館にあるブロンズの「聖猫」に魅せられて以来、すっかりはまってしまっているのだ。でも小林古径も描いているとおり、聖猫の持つパワーは偉大だと私は思う。
ここでは前661〜332の「聖猫頭部」が素敵だ。猫のミイラに被せたものらしく中は空洞になっている。全身の「聖猫」もあるが、やはりブリヂストン美術館の「聖猫」のパワーには及ばないなぁ・・・と思った。

展示室2:現代彫刻
ヘンリー・ムア「台に坐る母と子」がいい。卵を思わせる丸み。母の大きさと優しさに溢れている。
ロビーのディエゴ・ジャコメッティ「猫の給仕頭」がとっても可愛らしい!ジャコメッティというと細長〜い人の彫刻を思い出すが、それは兄のアルベルトで、これは弟のディエゴの作品。兄弟で彫刻やってたことを初めて知った。

展示室3:ガンダーラ・インド彫刻
緑色片岩でできた「仏陀坐像」に感動。微かに笑っていて優しい表情。唇がほのかに赤い。見ていると心が安らいでいく。

展示室4:中国青花展
白磁の素地にコバルトブルーの絵付けされた青花磁器。イスラム産の青花顔料(酸化コバルト)の種類によって時代毎に微妙にブルーの色が変化していく。素敵な青。お皿とか鉢とかってついつい「これに○○を盛り付けたら美味しそう」とかそういうことを考えてしまいます・・・。

展示室5:フランス近代絵画展
好きな作品がたくさんあったが、特にいいなと思ったもの。
ヴラマンク「スノンシュ森の落日」(1938):ルーブル美術館展で見たテオドール・ルソー「森の落日」(1866)を思い出す。構図・題材は全く一緒だが、両者の描き方は全くの正反対だ。原色の絵の具を直に塗りたくってある力強く激しい画。私はフォービズム大好きなので、こっちの方がいいかな。
ギヨマン「イル・ド・フランス」、「アリエ河畔のサン=ジュリアン=デ=シャーズ」:モネやピサロやシスレーよりも今日はこのギヨマンの2作品に感動。


常設含めて充実した展示で大満足だ。”お腹いっぱいで疲れた”となる一歩手前の感じで良いです。

〜白金台 松岡美術館〜
posted by sayaka at 00:00| Comment(0) | TrackBack(2) | Exhibition | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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