2005年07月26日

五百城文哉(いおきぶんさい)展 甦る明治の洋画家

駅でポスターを見て、楽しみにしていた企画展。東京ステーションギャラリーの企画展は前回の小山田二郎展といい、なかなか素敵です。

展示の構成は、以下のとおり。
I. 還ってきた水彩画
II. 甦る明治の洋画家
III.咲き競う百花・五百城文哉の植物画の世界

まず、水彩画の緻密さに驚く。「日光陽明門」、「滝尾神社・鳥居」は信じられないような緻密さだ。なんという観察力、正確さ。
そして、その緻密さが油彩でさらに迫力を増す。「袋田の滝」の水の流れ、「輪大寺大猷院」は油彩でここまで細かく描けるのか、とびっくりする。また油彩ならではの色の効力もあって圧倒される。写実によって”真に迫ろう”とした五百城氏の情熱を感じる。
そして、植物画。ボタニカル・アートの先駆的存在と言われているが、今のボタニカル・アートとの大きな違いは、五百城氏の植物画は標本ではなく、対象の植物が実際にどういう場所でどのように咲いているかという自然的な描写をしたものであるという点だ。先日、植物画世界の至宝展を見てきたけれど、ボタニカル・アートでは背景とか一切ないけれど、五百城氏の自然の中で咲く植物はその背景が重要な情報でもあり、その情報も含めて立派な図鑑になっていると感じた。「リンドウ」、「ニョホウチドリ」(ニョホウチドリは五百城氏が発見した新種)が美しい。五百城氏は自分の庭でたくさんの植物を育てそれを描いた。牧野富太郎とも交流があったとのこと。同じ志と情熱を持つ者は必ずどこかで繋がっていくものなんだなぁとつくづく思った。

〜東京 東京ステーションギャラリー〜
posted by sayaka at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | Exhibition | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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五百城文哉展
Excerpt: 東京ステーションギャラリーで開催中の 甦る明治の洋画家「五百城文哉展」―咲き競う百家百草―に 行って来ました。 五百城という姓も初めて知り、 五百城文哉という画家が居たことも、また..
Weblog: 弐代目・青い日記帳
Tracked: 2005-08-01 23:00
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