2005年06月30日

真珠の耳飾りの少女 (Girl with a Pearl Earring)

鳥肌が立ちっぱなしだった。素晴らしい作品。こんな感動する映画を見たのは久しぶりだ。映画館に見に行かなかったことを本当に後悔している。人に勧められて、ずっと見たいと思っていたのだけど、レンタルビデオ屋でいつも借りられていて、やっと今日見ることが出来た。かなり流行に後れているような気もするが、今一人で余韻にひたって大いに盛り上がっている。

美しく官能的な映像。どの画面を取ってもアートだ。フェルメールの画はもちろんだけど、他の画家の作品を思わせる構図や対象もたくさんあった。たった1枚の画からこんなラブストーリーが創作されるなんて、人間の想像力ってなんて素敵なのだろう。そして、フェルメールの画の持つパワーはなんて凄いのだろう。

好きなシーン。
フェルメールがグリートに”色”を教える場面。なんでか分からないけど、涙が出た。”空”だったからかな・・・。
フェルメールに言われてグリートがポーズを取って唇をなめる場面。見入ってしまう。
最も印象深いシーンは、グリートが自分の描かれた画を見て、一言・・・・。

「心まで描くの・・・。(You looked inside me.)」

すごい台詞だ。ここだけ何度も巻き戻して繰り返して見てしまった。

フェルメールの画集を片手に見ていたのだが、いくつかの画がそのまま映像になっており、ものすごい細部まで再現されていて本当にびっくりする。見終わった後にはすっかりフェルメールの虜になっていた。本当はこの映画を見る前に「真珠の耳飾りの少女」をこの目で見てみたかった。そして、映画を見た後にもう一回見てみたい。きっとこの画に対峙したら、その場から動けなくなってしまうのではないかと思う。
フェルメールの作品は現存するものは36作品しかない、とのこと。うち2つはロンドンのナショナル・ギャラリーにあるから、私はその画の前をきっと素通りしている。なんてもったいないことをしているのかと自分自身に腹が立つ。6月28日から国立西洋美術館でやっている”ドレスデン 国立美術館展”で「窓辺で手紙を読む若い女」が来ているので、必ず見に行こうと思う。

この映画、ホントにお勧めです。DVD欲しいな、買っちゃおうかなぁ・・・。
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2005年06月29日

横浜美術館コレクション展(第一期)

とても充実した展示で、企画展(ルーブル美術館展)よりも楽しいかもしれない。
好きな作品は以下。

<展示室1 院展の画家たち−大観と観山を中心に>
・堅山南風「江ノ島海岸風景」
・今村紫江「細雨」:緑の細い雨のラインが素敵だ。
・下村観山「弱法師」
・今村紫江 近江八景下絵「比良」、「三井」:広重の近江八景と比較しながら見ると大変面白い。
・横山大観「霊峰不二」

<展示室2 フランスの近代美術−セザンヌを中心に>
・ヴュイヤール「市場」
・ゴーギャン「ナヴェ・ナヴェ・フェヌア(かぐわしき大地)」
・エミル・オットン・フリエス(1897-1949)「海と船」
・ブラック「画架」、「グラスと果物」、「すわる女」:今回の展示の中でブラックがいちばん好きだ。

<展示室3 幕末・明治から大正期の絵画と版画>
・川瀬巴水「品川沖」、「駒形河岸」
・小林清親「隅田川夜」
・有馬生馬「背筋の女」
・チャールズ・ワーグマン「日傘の女」

<写真展示室 19世紀の写真>
・フェリックス・ベアト(1834-1908)「戸塚」、「三島」、「箱根神社参道の並木道」:手彩色が施された写真。広重の「東海道五拾三次」と比較して見ていくと面白い。

〜桜木町 横浜美術館〜
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ルーブル美術館展 19世紀フランス絵画−新古典主義からロマン主義へ−

平日なのに、すごい混雑していてびっくりした。来ている方の年齢層は高い。
好きな作品は、以下。

・ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「泉」:美しい。展示会場入ってすぐ正面にあり、この画の迫力で一気にルーブルの世界へ引き込まれる。
・フランソワ・ジェラール「プシュケとアモル」:女性の体がとても可愛らしい。理想ですね。
・ポール・ドラローシュ「若き殉教の娘」
・アリ・シェフェール「聖アウグスティヌスとその母、聖女モニカ」
・テオドール・ジェリコー「傷ついた胸甲騎兵」
・ウジェーヌ・ドラクロワ「オフェーリアの死」:オフェーリアを描いた画と言えば、ロンドンのテート・ギャラリー(Tate Gallery)にある、サー・ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフェリア」が、その死体の美しさで有名だが、これってどちらの作品が先に描かれているのだろう?
・テオドール・ジェリコー「白馬の頭部」:馬の肖像画だ。まるで人間のよう。圧倒される。
・ジャック=ルイ・ダヴィッド「シャルル=ルイ・トリュデーヌ夫人」:この時代の肖像画でこの背景と色彩感覚はかなり斬新なものだったのではないか。赤の色に感動。
・イッポリット・フランドラン「若い娘の肖像−若いギリシア人の娘」:最も印象に残った、好きな画。吸い込まれるような美しさ。
・ジャン=バティスト・カミーユ・コロー「泉水のわきにたたずむギリシア娘」
・テオドール・ルソー「森の落日」
・シャルル=フランソワ・ドービニー「沼、ロンプレの近く」
・フランソワ・ビヤール「四時、サロンにて」:当時のルーブルの様子がよく分かる画で大変面白い。すごい活気に溢れていたんですね。
・ジャン=フランソワ・ミレー「積み藁を束ねる農夫たち」:優しい。穏やかな気持ちになる。

本展で配布された出品作品リストと展示会場での並び方が全く違っていてちょっと混乱する。

〜桜木町 横浜美術館〜
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2005年06月28日

フィリップス・コレクション展

作品数は多くはないが、かなり充実した展示。大好きなクレーの画が2枚もあって、感激。
好きな作品は以下。
・ドーミエ「蜂起」
・モネ「ヴェトゥイユへの道」
・ドガ「稽古する踊り子」
・ゴッホ「アルルの公園の入り口」
・セザンヌ「ザクロと洋梨のあるショウガ壺」
・ヴュイヤール「セーラー服の子供と子守」
・クレー「画帳」
・カンディンスキー「秋U」
・ブラック「ブドウとクラリネットのある静物」
・マティス「エジプトのカーテンがある室内」
カンディンスキーは画を構成する全ての要素(色・形)にそれぞれの個性と意味を見出していた。「秋U」では、黄色は”秋の輝く葉のなかにある、夏の最後の力”としている。
ゴッホは「道路工夫」で、黄土色の可能性を試している。今回並べられた作品で”黄色”に着目してみるととても面白い。グレコの聖の黄色、モネの光の黄色、ゴッホ、カンディンスキーの黄色、それぞれの作家の色彩に対する思い(メッセージ)が見えてくる。

〜六本木 森アーツセンターギャラリー〜
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2005年06月27日

芸術

芸術は見えるものを再現するのではなく、見えるようにすることだ。

〜Paul Klee(パウル・クレー) 「パルコ美術新書 クレー」より〜
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2005年06月26日

コレクション

中国・四国地方の美術館めぐりをしてきたが、記事としてUPできているのはほんの一部。感動が薄れないうちに、少しずつ書いていこうと思っているが、毎日書くことが多すぎてなかなか追いつかない。がんばろう・・・。
今日いろいろ整理をしていたら、ここ2ヶ月の間に蓄積されたアートのポストカードが200枚近くになっていたことに気づいた。自分でもびっくりした。
私の趣味というかコレクションはポストカード収集。企画展を見に行って、いいなと思ったポストカードを買う。と言っても、自分が気に入った画のポストカードは大抵ないことの方が多いので、ポストカードになっている画のうち、自分が気に入ったものがあれば買う、という形。もちろん、ここ2ヶ月間で集めたものの中にはギャラリーでの個展のDM等が半分くらいある。
このコレクションは自分が10歳の時に親が買ってくれたところから始まっているので、かなりの数になっている。自分が実際に本物を見たもののポストカードだけをファイリングしているが、過去の企画展で自分が収集したカードを見ると、その時の自分を振り返ったりすることが出来て面白い。今はこのブログでいろいろ記録しているが、以前はただ見るだけで終わってしまっていたので、感動した作品を記録しておくべきだったと後悔している。これから振り返って書けるものは書いていこうと思う。
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2005年06月25日

竹久夢二 四季への讃歌 〜春花秋果〜 季節の詩情とその表現展

先日、岡山の夢二郷土美術館に行ったので、東京の竹久夢二美術館にも行かなければと思い、行ってきた。作品数も多く、自分の好きなデザイン画がたくさんあったので、とても嬉しかった。

展示のタイトルにもなっている、帯「春花秋果」が美しい。言葉も美しい。夢二氏がよく用いたこの「春花秋果」は元々中国語で「春華秋実」と書き、”自然の摂理”とか”文才と品行の兼ね合い”という意味とのこと。

いいなと思う作品がたくさんあったが、中でもセノオ楽譜の「雪の扉」、「春の夜」、「春の宵」、「春潮」、「汝が碧き眼を開け」が好き。

そして、最も感動するのは、植物デザインの小物(封筒等)。身近な植物を題材にしたそのデザインは、本当に可愛い。私も自然の造形物(植物でも動物でも)が最も美しいものであると思っているし、特に花や昆虫はデザインの宝庫だと思っている。だから、夢二氏の身近な自然への愛情に大変共感し、さらにそこからデザイン化された画の美しさ・可愛さにとても感動した。
今、もし夢二デザインの模様の洋服とかあれば、絶対買ってしまうなぁと思う。というわけで、今日はミュージアムショップで思わずいろいろ買ってしまった。本当にかわいいので、お勧めしたい。
まず、鏡(写真)。椿のデザイン。コンパクトでかわいい。素敵すぎる。

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次に、絵葉書の本「夢二エハガキ」。昔の女学生は手紙を書くときは、夢二デザインのものを使うことが一つのステータスだった。これから私もそのステータスにのっかろうと思って、更に、玉椿の画が入っているレターセットも購入してしまった。
だいぶ出費してしまったけれど、素敵なモノに囲まれる生活はやっぱり幸せだなぁと実感した一日だった。

〜東大前 竹久夢二美術館〜
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大正・昭和 女學生らいふ 展 〜華宵、淳一の挿絵と吉屋信子の少女小説〜

大正〜昭和初期の女学生たちの間の少女文化。かなり高齢の女性も見に来ていて、自分の少女時代の作品を大変懐かしそうに見ている光景がとても微笑ましい。
写真がない時代には、画はその頃を知る風景・文化の貴重な記録となる。

私は加藤まさを氏の画が好きだ。中原淳一氏の「(仮)傘」も素敵。

着物の着こなし方やデザインなどを描いたものもあり大変興味深い。高畠華宵氏の「蜘蛛の巣」は青地に蜘蛛の巣をあしらった着物の女性画だ。蜘蛛の巣は”いい男をひっかける”ということで水商売の女性が着ていたとか。なんとも怪しい図柄になるのでは、と思ってしまうけど、とても綺麗。自然の造形物の美しさを改めて感じた。

〜東大前 弥生美術館〜
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2005年06月24日

金森重樹展

淡いパステル調の優しい画。作家は女性かと思っていたら若い男性だったので、とてもびっくりした。「青いカタチ」、「そこら辺にて」が好きだ。

〜銀座 ギャラリー58〜
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池田龍雄 -Tatsuo IKEDA-

銀座のギャラリー58で開かれた、「池田龍雄と、語る夕べ。−現代美術の今とむかし−」に参加してきた。これは、池田龍雄氏が戦後から今日にいたる日本現代美術をギャラリーで語るシリーズで、本日が第2回目。テーマは「現代美術成立のころ」。

池田氏の生きてきた時代の美術論、美術史について、芸術と社会の関係について、等々いろんなお話を池田氏ご本人から聞くことが出来て、とても嬉しかったし、大変勉強になった。

今日、話を聞いていて印象に残ったこと、感じたことをいくつか。

アートの歴史は、まさに人間の歴史であり、社会の変革、哲学との関係なしには語れないものであるということを改めて感じた。池田氏が生きてきた近代から現代におけるリアリズムの変化について、自然主義から実存主義、唯物論についてもっと知りたいし、詳しく勉強しなければと思った。

作り手と受け手、そして美術批評家というこの三者についてのお話も大変興味深かった。美術批評は感想的なものから理論的な分析のものまであるわけだが、どれにしても”言葉にならない画を言葉にしようとする行為”であると池田氏は言う。そもそも作家は言葉で表現出来ないものを画にしているわけで、画は言葉で翻訳することは出来ない、と。しかし、作品は客体であるから、受け手は好きなように見ればよく、たとえ作り手の意図に反して誤解されたとしても、それは仕方のないことだ、と。これを聞いて、私はとても嬉しかった。作品への感じ方は自由であるべきだし、決して作家や批評家に”こう感じるべき”と強制されるものではない。
自分が書いてるこのブログもただの感想文ではあるが、ものすごく主観的な”批評”なのだ。作り手と受け手の架け橋として、アートがより身近に、そして自由(オープン)なものになるよう、自分の活動も心がけていかなければと思った。

全体を通して、当たり前のことではあるが、やはり作品は作家ありきであり、作家そして作家の哲学を知れば作品の見方も大きく変わってくる。作家の考え方、思い、語りを遺していくことが作品を理解する上でも大切なことであり、それをきちんと形として記録として遺していこう、ということでこのトークショーを企画されたギャラリー58の活動に心から共感し、支持していきたいと強く思った。
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ガラス6人展

かわいらしい作品が並ぶ。私が好きな作品は山城絵美子氏の「月夜」。にごったガラスの中で微妙に変化していく緑と黒の色が素敵だなぁと思った。

〜神楽坂 アユミギャラリー〜
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2005年06月23日

人間の愛情

いくら世の中が変わり、騒がしくなっても、もののあわれと言うか、人間の愛情は変わらないはずだ。現代に、この愛情はどんな形で現れるか。作品全体に、何か温かい感じがあって、刺激の強い映画とは違った感動を見る人に伝えたい。

〜小津 安二郎 (おのみち映画資料館 資料より)〜


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夢二郷土美術館 皆見鵬三名作選

岡山出身の洋画家、皆見鵬三氏の作品展をやっていたので見る。私がいいなと思ったのは、「春苑」と「月とロケット」。

竹久夢二氏も岡山出身である。私が好きな画は「寒月」、「櫛の記憶」、「早春」、「邪宗渡米」、「少年と犬」。どんなものを描いても夢二流にしてしまうところがすごい。夢二氏の作品というと女性を描いたものが有名であるが、私はそれよりも夢二氏の本の”挿絵”や”装丁”、”デザイン”の方が好きだ。今回の展示でも着物の帯「いちご」は渋い色がとても素敵だった。

〜岡山 夢二郷土美術館〜
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2005年06月22日

大三島美術館

田渕俊夫記念展示室で田渕氏の作品を見る。繊細で深い色。特に「矢作川」の夜の青、「小谷山城」の山の緑に感動する。桜を描いた「爛漫」は色がないのに桜のピンクの色が見えるようだ。

〜大三島 大三島美術館〜
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2005年06月21日

愛媛県美術館 常設展示

好きな作品にたくさん出会えてかなり満足。
常設展の日本画では、濱田観「流映」、洋画では、坂本繁二郎「ブルターニュ」が好きだ。畦池梅太郎の版画はコミカルでかわいい。色も鮮やかで好き。

特別展示ではモネの「アンティーブ岬」に驚く。と言うのも、ロンドンのコートールド美術館で同じ構図の画があったからだ。全く同じ構図の時間帯の違うものだった。並べて見てみたいものだ。
今日は二人の作家の作品に出会えたことが何より嬉しかった。福田平八郎氏と中川八郎氏。福田氏の作品は鮮やかな色使いの中の優しい穏やかな感じがとても好きだ。特に「無花果」がいい。中川氏の作品では「漁港」が好き。中川氏の優しいタッチと日本の田舎の風景が合っていて見てると心が落ち着く。

〜松山 愛媛県美術館〜

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2005年06月20日

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 常設展”屋外と室内”

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猪熊弦一郎氏の風景画と人物画を見る。マティスに師事していたということで、タッチは力強くて明るい。そしてそこに日本的なものが加わった味のある作品。いいなと思ったのは、「自画像」、「水差しを持てる女」。そして何よりかわいくて素敵な画は、本館の入口壁面に描かれた「創造の広場」(写真)。猪熊氏のこういうかわいい版画の作品をもっと見てみたかった。

〜丸亀 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館〜
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2005年06月19日

地中美術館

安藤忠雄氏の設計で建物そのものがアートになっている。自然と人間との関係を考える美術館というコンセプトだが、無機質なコンクリートむきだしの建物には冷たさを感じる。いろんな面で人間の感性を刺激する仕掛けのある作品が並ぶが、不均衡でなにか自分のバランスが崩れていくような違和感があり、大きなものに抑圧されている空気を感じる。

クロード・モネの「睡蓮」五作品が自然光の中で並ぶ部屋は、フランスのオランジュリー美術館を思わせる演出。でもそこには大きな違いを感じた。オランジュリーでは私は震える程感動した。それは、画のおかれた部屋がもはや美術館という枠組みを超えて、作品とそれに対峙する人間の間で新たな広がりのある空間を作り出していたから。そこには聞こえてくる音楽があって美しい香りさえ漂っていた。でも地中美術館の展示は違った。音もなければ、風もない。そしてガラスに覆われた作品。あたたかいモネの作品がその威力を失っているように見えた。とても残念だ。

続いてジェームズ・タレルの「オープン・スカイ」と「オープン・フィールド」。”光”を体感する作品。面白い。「オープン・スカイ」は夜の光の演出を見てみたいと思った。

ウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノー・タイム」も差し込む太陽の光で刻々と変化していく作品。教会にいるような時空を超えた不思議な感覚に陥る作品だった。

感覚を外からいじられたような居心地の悪さを感じながら美術館を後にすると、そこには直島の豊かな自然の音と瀬戸内の穏やかな海が目に飛び込んで来て、妙に安心してあたたかい気持ちになった。

〜直島 地中美術館〜
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2005年06月18日

桐風日記/2005 〜宮原素一郎&一美 * 木の家具と水彩画〜

宮原一美氏の水彩画がとてもあたたかい。アユミギャラリーは水彩画を飾ると、とてもいい。古い家の壁に宮原一美氏の水彩画が合って、さらに木の家具の匂いもあり、あたたかい空間だった。私が好きな画は「山里の冬」。

〜神楽坂 アユミギャラリー〜
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2005年06月17日

鑑賞するということ

ボランティアでやっている美術教育の研修で「鑑賞するということ」の段階的なとらえ方について学んだ。とても勉強になったので、記録しておく。

「ハウゼンの審美的発達段階」によれば、作品に対する鑑賞活動の段階は次の5段階に分けられる(これは、マサチューセッツ美術大学のアビゲイル・ハウゼンとMoMA(ニューヨーク近代美術館)の共同研究によるものである)。

1)説明的な鑑賞者:個人の感覚や連想に基づいた判断。作品に情緒的に入り込む。
2)構成的な鑑賞者:作品との間に距離を置き、作家の意図するところに感心を抱く。
3)分類する鑑賞者:美術史家の分析的、批評的な態度を取る。
4)解釈する鑑賞者:作品との人格的な出会いを求める。
5)再創造的な鑑賞者:作品と自分自身の歴史を引き出すことでより広い普遍的なものと個人的な観照とを結合させ、複雑に結びつく。

つまり、作品=人 と考えると、1)から5)の段階というのは、「あ、素敵な人。あの人のこと、もっと知りたい。どんな人なの。あの人に会って話したい。自分にとってあの人は大切な人。」と恋愛状態に陥る、ということだろう。
そう考えれば、自分が年を経ていくうちに作品の好みが変わってくると言うのは、とても納得がいく。
これからもたくさんの作品と出会っていきたい。
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第55回県展 埼玉県美術展覧会

素敵な作品がたくさんあった。こういう発表の場があるということは、とてもいいことだ。
いいなと思った作品は森下京子氏の「両神山の記憶」。色の層が素敵だ。
書が結構多く、見ているうちに久しぶりに”書きたい”と思った。書道を小学校2年から社会人になるまでやっていた。十年以上になる。こんなに長く続いた稽古事は他にはない。書と自分との関わりについてはまた別途記録したいと思うが、とにかく、今日は「書きたいなぁ」と思った。墨の匂いが懐かしい。

〜北浦和 埼玉県立近代美術館〜
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